大雨や台風などで引き起こされる水害はよく知られた災害です。その際に言われる救命行動について、詳しく学んでいきましょう。

水害の情報を集めよう

水害は、天候(台風・大雨)、川の氾濫、地形(河川流域・低地)といった要因で引き起こされます。水害は、他の災害とは異なり、事前に予測でき、避難や減災に備えられる災害ということです。

水害に関する情報は、一般的にハザードマップで確認できます。ハザードマップには、自分の住んでいる地域で起きやすい災害、避難所の場所などの詳細情報が記されているので、事前に確認してみましょう。

近年は都市化が進み、以前に比べて水害のリスクが高まっています。特に内水氾濫は都市部で起こりやすいといわれています。土の多い地域では雨水を吸収しますが、アスファルトは雨水を吸収できないからです。

地域によって水害の原因や起こりやすさは変わり、それに応じて備え方も変えなくてはいけません。自分が住んでいるエリアの災害情報に関心を持つことが大切です。

避難のシミュレーションをしよう

災害が起きた時点にいる場所や自宅・会社だけではなく、避難の最中や避難先に滞在しているときに被災することもあり得ます。災害時にはバイアスが働きます。「自分は大丈夫だ」と思いこんだり、今の環境を変えるともっとひどいことになるのではという怯えが判断力を遅らせたりして身体が動かなくなり、被災する人も多くいます。

そのため、「こういう状況になったら逃げよう」と決めておくと行動しやすくなります。シミュレーションをするのもいいですが、意識だけでは咄嗟の時に身体が動きません。避難経路になりそうな道を散歩してみるなど、実際に試してみることも大切です。

予測しやすい水害にはしっかり備えよう

水害は、他の自然災害よりも予測しやすいといわれています。そうはいっても、助かるためには備えを万全に整えることが不可欠です。準備不足だと焦りが生じてしまい、パニックになって適切な避難行動が取れなくなってしまいます。常に防災を意識して、情報収集をしましょう。ハザードマップを読んで避難の仕方や避難先を確認しておくことも大切です。事前に情報を得る方法や防災の術を知っておけば、いざという時でも焦らずに行動ができます。

水害から家を守ることも考慮したほうがいいですが、まずは家族と自分の安全確保が優先です。万が一の時に適切な選択ができるよう、家族みんなで防災意識を育みましょう。