カセットボンベは何に使えるの?
カセットボンベは、非常時の熱源として利用できる重要な非常用備蓄品です。災害時に、このような熱源を確保できれば、食事の幅がぐんと広がります。ここでは、カセットボンベの使い方についてご紹介します。
カセットボンベの使い道
飲料水の確保や調理
食事をするときには、飲み水が必要です。カセットコンロがあれば、水を煮沸消毒できます。また、お湯を用意できれば、袋麺、レトルト食品、フリーズドライ食品を作ったり、パスタを茹でたりできます。
ストーブをつける
カセットボンベを使って暖を取れる暖房機が発売されているので、停電時に室内を温めるための暖房器具としても活用できます。なお、カセットガスストーブはテントや車の内でつけることを想定されていません。ガスの燃焼には酸素が必要ですが、酸素が足りない状態だと不完全燃焼で一酸化炭素が発生してしまうので危険です。狭いところや換気できないところでは使わないようにしましょう。
発電機を動かす
カセットガスを燃料に動く発電機もあるので、カセットボンベがあれば停電時の電力確保に活躍してくれます。1本で発電できる時間は2時間くらいなので、応急処置的な使い方になりますが、一時的にスマートフォンの充電をして安否確認をするといった使い方ができるでしょう。
カセットボンベの正しい使い方
保管方法
カセットボンベはガスが充填されているので、熱のこもった場所に保管すると危険です。寿命が縮まるだけではなく、ガスが漏れたり爆発したりする危険があります。直射日光が当たらない場所、湿気の少ない場所に保管しましょう。取り出すときの注意点
使い終わったら、底から持ち上げるように取り出します。噴出口となっている先端を傷つけないように注意してください。ガスが残っている場合は、噴出口が壊れたり異物が混入したりすることを防ぐために、先端にプラスチックカバーを閉めなおしましょう。使用中の注意点
家庭用カセットボンベの事故は、カセットボンベに対する加熱による爆発事故が多くなっています。缶に熱が伝わると、中のガスが外に逃げようとして圧力がかかり、爆発してしまうのです。カセットボンベの使用中には、缶を過熱しないように注意してください。
例えば、カセットコンロを使用する場合は、大きな鍋や鉄板を使うとカセットコンロに熱がこもりやすくなるので危険です。また、カセットコンロを2台並べて大きな鉄板を敷く、といった使い方も危険です。カセットコンロは離して使いましょう。