防災リュックに赤ちゃんのための備えをしよう
赤ちゃんは大人と同じような食事を摂れないため、赤ちゃんに合わせた防災対策も必要です。赤ちゃんがいるご家庭は、防災リュックに赤ちゃんのための物資も備蓄しておきましょう。
離乳食・おやつ・飲料水
離乳食を作る際には、刻んだり煮込んだりする必要があるため、ライフラインが止まった際には離乳食が用意できなくなってしまう可能性があります。そのため、非常食として、常温保存できるレトルトの離乳食を、最低でも3日分は用意しておくことをおすすめします。できれば2週間分あると安心です。赤ちゃんの月齢に合わせて用意するのがいいですが、月齢を過ぎてしまった離乳食も、つぶした野菜に混ぜ込むなどして再利用することも可能です。
避難所での生活は、環境が激変して、赤ちゃんがストレスを感じて体調を崩してしまうこともあります。赤ちゃんが食べ慣れたおやつも一緒に用意しておくといいでしょう。
また、粉ミルクといっしょに飲料水を用意しようと考える方もいるかもしれません。硬水に含まれるミネラルは、内臓が未熟な赤ちゃんにとって負担になるので、赤ちゃんのために水を準備する場合は、軟水を選びましょう。
液体ミルク
災害時には水が使えないことも多いので、万が一に備えて液体ミルクも用意しましょう。離乳食と同様、最低3日分は備えておくのがおすすめです。
調乳をしなくても、哺乳瓶に注ぐだけでOKな液体ミルクは、緊急時の授乳にぴったり。お湯がなくてもすぐにミルクをあげることができますし、缶に取り付けられる専用のアタッチメントがあれば、哺乳瓶に移し替える必要もありません。
紙おむつ・おしりふき・ビニール袋
赤ちゃん用の紙おむつとおしりふきは必需品です。災害時の補給物資は、水や食料など緊急性の高い物資が優先されて、衛生用品が用意されるまでには時間がかかることもあります。おむつは1週間分を目安に備えましょう。布おむつを使っている方も、水が使えずにおむつが洗えない事態も想定されるので、紙おむつとおしりふきを用意しておくと安心です。
おしりふきは赤ちゃんだけでなく、入浴ができない状況で顔や体を拭くのに役立ちます。また、ニオイ対策として、使用済みのおむつを入れるビニール袋を用意しておくといいでしょう。
スプーン、紙コップ、紙皿
災害時には水が使えなくなることがあります。食器を洗うことができなくなる可能性があるため、使い捨てのものを用意しておくと便利です。また、紙コップに半分以上の母乳を入れて赤ちゃんの下唇にのせて少しずつ飲ませる「カップフィーディング」という方法で赤ちゃんにミルクをあげることもできます。