子どもを守るための防犯対策
日中の避難所にも危険は潜んでいる
災害時というのは、さまざまな危険がつきものです。
特に子どものいる家庭では、災害時に乗じた犯罪から子どもを守らなければなりません。
地震や台風、洪水などといった災害が起こると、どうしても空き巣や窃盗などといった犯罪が起きやすくなるものです。
一旦災害が起こると、命を守ることを最優先にするため貴重品を持ち出せないケースも多いのですが、こういった状況を利用して空き巣などに入る犯罪者が多いことも残念ながら事実です。
非常時ということで、泥棒が入っていても家人が家の整理をしているのだと勘違いされることも多く、大変危険な状況です。
さらには、警察官や消防隊員を装って盗みに入る泥棒もいます。
子どもを守るための防犯対策のポイント
災害時は子どもが狙われることも多いので、あらかじめ防犯対策を練って置くことが大切です。
例えば避難所では、トイレなどに子どもが行く際にも細かい気配りが必要です。
トイレは一人になりがちな場所ですので、女の子がトイレに行く場合はお母さんやおばあさん、男の子の場合にはお父さんやおじいさんが中間で一緒に付いていくことで危険を避けられる可能性が上がります。
避難所というのは不特定多数の人が集まっている場所ですから、暗くなって周辺に人がいないような場所は特に注意する必要があります。
避難所が学校の体育館の場合には、階段の下などが特に危険です。
特に夜になると危険度が増しますので、子どもが一人でこのような場所に近づかないよう十分に注意することが大切です。
夜間だけではなく、昼間でも避難所にはたくさんの危険があります。
昼間の避難所では、男性や大人が復旧作業などのために極端に少なくなることがあります。
このようなタイミングに乗じて、ボランティアなどとして紛れて危険人物が避難所に侵入してくることがありえるのです。
認定避難所であれば警官や役場のスタッフが常時巡回を行っていますが、自治体が指定しない避難所の場合、巡回が手薄になることも考えられます。
このような場所でも、子どもがどこにいるかをしっかりと把握し、慎重に行動することが大切です。
また、家屋がダメージを受けている場合、自衛隊や支援者などを騙って建物に入り込んでしまう犯罪者もいることを忘れないようにしましょう。
このような犯罪者と一人で直面しないためにも、避難所から自宅に戻る際には、子どもを連れたお母さんなどの単独行動は極力避け、必ず男性が同伴するようにしたいものです。
自家用車で眠っている際にも犯罪に遭遇するケースがありますので、車の中にいるときは必ず施錠することも大切です。
子ども一人を後部座席に座らせた状態で窓を大きく開けておくのも大変危険です。
窓を開ける場合には、人が入れない程度のスペースにとどめ、念入りに用心することが大切です。