備蓄食品をなんとなく買っているけれど、どうやって食品を選び、どのように管理していいのか分からないという方もいるかもしれません。

備蓄食品は、賞味期限が切れていないことはもちろんですが、栄養バランスが整っていること、家族の舌に会うことも大切です。

1.家に置いてある食料をチェック

非常用の備蓄食品を揃えるために、ゼロからすべてを揃える必要はありません。はじめの数日は冷蔵庫に入っている痛みやすい食材(いわゆる日常食品)を食べ、そのあとで非常用の備蓄食品に切り替えていきます。

まずは家に置いてある食材をチェックしてから、どのような食品を買い足すべきか考える方が、経済的でもあります。

2.栄養バランスと家族の好みに合った備蓄を考える

災害用の備蓄食品は、炭水化物に偏りがちです。炭水化物が豊富に含まれている食品は、例えばご飯、パン、パスタなどです。これらが保存がききやすい食材であるという点も大きいでしょう。

確かに、炭水化物はエネルギーをつくる重要な栄養素ですが、炭水化物だけに偏った食事では、栄養が不足して体調を崩してしまうことがあります。

実際、被災をされた方の中には、ビタミンやミネラルといった栄養が摂れず、便秘や口内炎といった体調不良に悩んだことがあるという方もいるそうです。

缶詰でたんぱく質を補給

不足しがちなたんぱく質は、缶詰食品で採りやすい栄養素です。缶詰は安く、お魚やコンビーフといった肉類を長期保存できます。

日持ちする野菜を常備する

じゃがいも、かぼちゃ、玉ねぎなどは長持ちする野菜であり、ビタミンや食物繊維も豊富に含まれています。このような野菜を常備しておき、普段の食事にも取り入れてみましょう。

野菜ジュースやドライフルーツなども活用する

野菜ジュースやドライフルーツなども、常温で保存でき、長く保存できるので、常備しておくと心強い食品です。野菜ジュースは普通の商品でも長く持ちますが、「長期保存用」に作られた商品もあり、長期保存用の賞味期限は5年以上あります。

3.賞味期限が切れる前に消費する

賞味期限が近いものから普段の食事に取り入れることで、「いざというときに非常用備蓄食品が食べられない」ということが起こりません。また、災害時という強いストレスがかかる状況では、食べ慣れない食事が喉を通らない可能性もあります。普段から口にして食べ慣れておくという意味でも、平時から非常用備蓄食品を口にしておくことは大切です。

日常食品と非常用の食品をうまく組み合わせて災害時に備えましょう。